ダンボールの印刷版

 ボール紙の印刷版についてはご説明差し上げたがダンボールの版についてもここで触れたい。ボール紙の版は薄い鉄板、ダンボールは簡単に言えばハンコを沢山フィルムの台に貼り付けたものといえばわかりやすいと思う。

下の写真がダンボール用の版。
プリスロ版
 この版の製作工程は大きくて薄いトレイに感光性樹脂という紫外線を照射すると硬化する素材を流し込み、印刷するキャラクターの形状を紫外線化してこれに当てます。紫外線が当たらない部分はかたまらないので、これを洗浄するとで一つ一つの版のパーツができるのです。
樹脂版
 この一つ一つの版のパーツをフィルム上の台に貼って1枚の版ができます。これが2色であれば2枚、1色であれば1枚。箱の展開面積が大きければ大きな版が必要となるのです。ですから、版の価格は第一に印刷パーツの面積、第二に色数、第三にケースの大きさによって大きく変わります。
ゴム版
上が少し前の印刷版。今の版に比べてインクの着き、表現の細かさ等で劣ります。この材質の版はあっという間に世の中から消えました。
手彫版
上はゴムの板を彫刻したもの。ずいぶん昔の版は全てこれでした。今ではほとんど見かけなかった版です。

 このようにダンボールの版は天然ゴムや樹脂でできたものです。よって使用頻度、時間によりかけたり、硬化してインクが載らなくなったり、変形したりしてしまうのです。また、このような仕組みで作られているのでオフセットのようなあまり細かな印刷が一般的には出来ないのが現状です。

 版の今後としてはさらに精密な印刷が出来る版が出てくるはずです。実際レーザーで直接樹脂を削る技術も出始めています。また、このダンボールの印刷技術で薄い紙から分厚い紙までオフセットと同等の精度で印刷する技術がアメリカで動き始めたという話を聞きました。実際サンプルを見ましたが驚くべきものです。
 ただ、この樹脂製の版の最大の欠点は価格と保管用の棚が非常に高価であること、廃棄する際には産業廃棄物となることなどが挙げられ、やはり印刷技術に関しては版が不要になる時代が理想であるといえますね。

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