紙箱の印刷版について

箱に印刷を入れるにあたって「印刷版ってなんなのか」とか「なぜそんな費用がかかるのか」などと質問をお受けする。そのたびにご説明差し上げるのだが、やはり百聞は一見にしかず。時折お客様にお見せすることがある。 
デザインが決定し、印刷をする際に印版を作成しないといけない。インクジェット印刷は薄い紙ではかなり使われるようになったが、パッケージで使う大判の厚紙となるとまだまだそこまでは行っていないようだ。
版を作るにあたって表面に特殊な薬品を塗布したPS版という薄い金属の板を使う。これに製版の機械で特殊な光を当て、薬品で洗うと、光が当たったところは薬品が落ち、あたらないところに薬品が残ることで版が 完成する。

PS板
これがPS版
オフセット版
これが完成した版。

 これが4色印刷なら4枚、2色印刷なら2枚必要になるわけだ。
 パッケージ印刷ではリピート生産のため、版を保管して繰り返し使用する。勿論印版には寿命があり、保存期間、使用頻度、印刷数によって廃棄して、新たに作り直す事もある。
版を機械にセットしたところ
印刷機にセット
このように印刷機の大きなローラーに版をセットされる。
先程の版を使って印刷されたケース。
松茸昆布ケース
緑と黒の2色印刷だが、印刷の版をベタでなく網にすることで同じ黒でも濃淡を出している。また、紙は普通のボール紙に和紙状の薄い紙を貼ったものを使ったので、白いボール紙に印刷したものより、手触り、色合いが向上し高級感を出した。

 印刷の機械は今後大きな進化を遂げるかもしれない。もっと情報技術をつかって版が必要なくなり、初期コストも小ロットで対応できるものが登場するのではないか。今後の機械投資にあたり注目したいところである。

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