トムソン作業 ~面板概要編

前回の木型概要編をうけて、その相棒の面板をご説明したい。
木型の刃を受け止めるのが、鋼鉄製の面板であるが、刃に関してはそれでよいとして、罫線については真っ直ぐの鉄板で受けただけではダンボールならへこむませることができるが、ボール紙などでは傷すら付けることが出来ず、全く折れない。そこで凹部を作り、紙に写真のような溝をつける必要がある。
裏面
このような線をつけるためには、面板に工夫をしないといけない。それが「面紙切り」といわれる工程。これは面板に洗濯糊などを薄く引いて、その上に凹の強さに応じたボール紙を引いて、罫線にあたる部分をカッターで取り除いて溝を作り、瞬間接着剤で強化して使用するものである。
面紙
これは長く面板作りの主流を成すやり方のようで、実質的なコストがボール紙くらいなので安く出来るが、作業者の高いスキルが求められるし、作成にかなりの時間を要す。弊社のように一日に何型も通す場合には労働効率に問題がある。また、所詮ボール紙なので耐久性にも乏しいし、糊の付き方によってはずれて不良を発生させる場合もある。
 そこで、最近多くなってきたのが罫線用のテープを使うやり方。
IMG_0511[2]
強化されたファイバーを使用するので、耐久性も高く、罫線もしっかりつく。罫線の太さなどの狂いも無く作業者のスキルも求めない。ただし、コスト面で1mあたりの価格が200円前後となるため、一つの型あたりのコストが2000円前後となることが多い。単純な型ならセットも早いけれど、複雑な型や曲線のある型ではかえって時間がかかる場合もある。
 最近ではCADでプラスチック板を加工して面紙のように使う方法もあるが、コストが非常に高くなるためかなりのロットの場合にしか使わないようだ。
 いずれにせよ、小ロット多品種生産がもとめられるこれからの時代は、いかに早く、コストも低く、高品質な面板のセットが出来るかが鍵となるであろう。

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