トムソン作業 ~木型概要編

みかん箱に代表される一般的なダンボールケースの形状や先に触れた簡易式の蓋方式の箱以外では「木型」と呼ばれる抜型を使ってトムソン(抜き作業)を行う。
今回はこの木型について概要をご説明したい。

木型
以前にも述べたが、木型はデザインの概要で寸法や形式が決定したら、展開図をCADで作成し、どの大きさの紙から何枚とるかを決定して業者に依頼し作成してもらう。ここでのコストの多くを決めるのが図面自体の大きさと加工難易度、何枚付けるかで決定する。ロットが多ければ多くつけるし、ロットが少なければ木型を節約して丁数を少なくする。
 木型の構成要素はベースになるベニヤ板と刃と罫線用のブレード(金属板)となる。ブレードも紙の厚みによって0.7、0.9、1.2㎜などと変えるし、幅も変える場合がある。薄い紙に太い線を入れても厚い紙に細い線を入れても折りづらいからだ。
 これらの部材以外にも沢山の関連資材を使わないと木型として機能しない。
抜型用付属品
上の写真のように、刃に紙が引っかからないようにするゴムと、紙のわれを防ぐための割れ防止ゴム、隙間用ゴム、切れを調整するムラとりテープなど今ここで上げるときりが無いので、別の機会に少しずつご紹介したい。
 とにかく多くの部材とそれを使いこなす作業者のノウハウにより綺麗な箱が仕上がるのである。
表面
これは木型によってつけられた罫線。これだけでは完全なる罫線とはいえない。木型が刃に関しては包丁で罫線に関しては凸だとすると、まな板や凹の相棒がいないと綺麗な製品にならないのである。次回はこの相棒「面板」についてご説明したい。

コメント

Re: トムソン作業

> 箱の出来るまでがわかりやすく
> それぞれの業界の裏話が見えて面白いです。
> これからも前野紙業を紹介お願いします。

ありがとうございます。出来るだけ分かりやすい表現をと思うのですが、どうしても用語が業界用語になってしまいがちで反省しまくりです。
なにかご質問、疑問などがあればお待ち申し上げます。

トムソン作業

箱の出来るまでがわかりやすく
それぞれの業界の裏話が見えて面白いです。
これからも前野紙業を紹介お願いします。

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