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特殊紙の展示会での雑感

先日、豊岡市内の紙の卸商さんで開催されたある製紙ブランドの特殊な紙の展示会にお邪魔した。

最近では色とか素材感とかを持った個性的な紙が、生産設備の合理化によってどんどん種類が減っていく中、興味を持って見学させていただいた。

第一のキーワードは「エコ」であろうか。
植物性の繊維を混ぜる
 
ジーンズなどの工業廃材を混ぜる

上の写真を見ていただきたいのであるが、現在日本の国内での紙の需要はどんどん減っているものの、中国などの新興国では急激な伸びを見せている。これらの新興国では紙のリサイクルの仕組みが出来ていないため、古紙を日本、韓国から輸入し国内で消費しごみとして消えている。中国は古紙を含めたリサイクルの循環の輪の破壊者でもある。 
 古紙が不足した分、新たな木材パルプが必要になるわけでこのパルプの需給バランスが崩れ、パルプの値段が上昇しているのが現状である。
 そこでこれまで廃棄されていたものを紙に混ぜることでパルプの消費を減らし、地球環境に寄与しようというのが上の写真の製品である。
 上側が砂糖をとった後のサトウキビや竹、草などの植物繊維。下は大豆やピーナッツやお茶などの絞りかすやジーンズやスーツの細かく砕いたものを紙に混ぜたものです。
 ただ、生産にかかるコストがかなりかかるらしく、企業イメージの工場のためにイベント的には使われた実績はあるものの通常製品として活躍することは少ないそうだ。

 次は間伐材を利用した紙。
間伐材のリサイクルの説明 

間伐材を使ったことを示すマーク
 これは非常に有効な手段ではあると思うが、やはりコスト的に難しいものがあるようだ。利用した場合は右のマークをつけられるそうだが、これも有料であるらしい。

 最後は「特性」のある紙
特殊な紙
 右は水に溶ける紙で、特殊な用途に使われている。左が破れにくい紙。プラスチックを混ぜてあるので選挙のポスターなどに使われる。他にも燃えにくい紙など様々なものがあった。

 それぞれの特徴があって面白い展示会になったと思う。

しかし、「エコ」という言葉が「企業イメージ」の向上につながるということで、一時的にイベント的にそういった活動をしているというのは、逆には本当の「エコ」ではないのではないか。
 そもそも、紙というものは何度も何度も循環されているもっとも優れたエコな材料といえる。そのリサイクルの輪を崩しているその行為こそエコではないのではないか。一時的にお金をかけてキャンペーンをはって、「エコな企業であるとPR」するよりは、小額でもいいので日本の森林の保守管理と資源の有効利用にお金を投じるほうが「真のエコ」であり日本の防災、環境保全につながるような気がする。
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前野紙業株式会社の経営者。
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